ナニワおやじの逆さ海月♨

1日読書DAY

江戸単身の身。参勤交代大名というほどでもなく、旗本でもない。ちなみに旗本は3万人ほどいたらしいが、彼らの武家屋敷は一軒250坪位と広かった様だ。社宅暮しを例えたら、与力・同心は組ごとに拝領地に屋敷に住んだらしいから、それに近いか。あるいは八つぁん熊さんの長屋。どらえもんに江戸時代に連れられてもこの辺で住んでいた様な気がする。
銀座線の定期でウロウロもいいが、出かけるのもあまりに暑そうだから、ずっと本を読んでいた。一日読書DAYというのは、頭の1日とDAYが重なってるが、それしかない「日」という強調表現である。図書館から借りて来たら只だし、部屋にいると無駄遣いもしない。それにビールを飲むと本が読めないから、飲まなくなる。

2002年と少し古いが、「金持ち父さんの投資ガイド」入門編・上級編の2冊完読。「金持ち父さん貧乏父さん」のロバート・キヨサキの著書。金持ちになれる、金持ちのしている投資は違うのだと繰り返される。クワドラントという考えからE(Employee)S(Self-employed,Small business)B(business owner)I(Investor)と分けているが、アメリカの税制も踏まえて、Bから始めてIを目指せと。金持ち父さんのリンク先はここ 極論で要約すると、貧乏父さんの様にEから始めて、給料をせっせと貯めて、株とか不動産を買ってローンを抱えながら、卵はひとつのバスケットに入れないとか色々やっても、金持ちにはなれんと書いてある。平均的な投資はやめなさいと。金(資産)というのはパレート比率よりもっと厳しく、10%の人が90%を所有するらしい。投資には、3つのE、Educaion/Experience/Excenssive cashが必要である。投資、ファイナンシャルプランのの理由には、1.安心していられること2.快適であること3.金持ちであることがあるのだと。ゼロから始める投資の心構えから学ぼうという意図であって、ここには具体的な金融商品、方法が書いてあるものでもない。財務諸表は大切とあるから、ファンダメンタル分析が基本になっているのだろうか。
三菱東京UFJ銀行が普通預金の金利を0.04から0.02に引き下げると発表し、他のメインバンクも追随するだろう。金持ちにはなれなくても、やっぱり庶民は少しでも目減りしないように研究しなきゃいけない訳だ。

もう一冊は、医師・村上智彦の戦い。これは夕張市の破綻、夕張市民病院の再建に奮闘している医師の話。北海道出身、薬大を出て薬剤師をしてから、金沢医科大学に入り6年修学、自治医大で地域医療を学び、瀬棚診療所で高齢者の医療費を半減させた業績(予防医学、住民の健康意識改革など)をあげたキャリア。夕張の際に招聘されて駆けつける。夕張は炭田の栄華から一転して衰退した、途中に地域おこしでレジャーランドや映画祭なども企画するも結局はうまくいかず、さびれてしまった典型的な街だ。もともと一般的に公立病院の赤字の問題はある。中央地方行政の医療に対する丸投げ、職員の高い人件費など医業費用のコントロール出来ていない状態。夕張ではベッドを20床未満にして診療所として再出発するが、老朽化した2階建ての建物を全館暖房するコストが月に500万ほどもかかり経営を圧迫したり、立上げ時に院外処方が出来なかったこととか、医業費用がかかるなかで医療経営をプラス転換するための困難、そして行政は逃げている状況。こういう問題は、別に破綻した自治体でなくても、これからの高齢化社会で一層厳しくなるだろう。政権はちゃんと考えているとは思えない。books0905
  1. 2010/09/05(日) 08:38:47|
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お金がなくても平気なフランス人

 大晦日は次女と二人で山陰の実家で過ごしている。長女は来春受験なので浪花に残り。彼女は小1から中2まで東京にいて私の転勤と一緒に浪花に来た。浪花の中学の卒業式で皆の前で挨拶をして自分には何度か逆風が吹いたけど仲間に支えられてやって来れたという事を話そうとしながら、言葉に詰まり泣きそうになった時、男子生徒が何人か頑張れと掛け声くれたのが親として嬉しかった。私は浪花人は良い所あるじゃないかと思った。娘も同じ様に感じただろうが、大阪の人はオモロいけども本当の気持ちが分からない。長女は私にとって故郷は東京と、在京の大学だけを受験する。
 表題作『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』はTSUTAYAで文庫本7位になっていたのと、来年はフランス人社長になるし大晦日に読んでみた。仏人が個人アイデンティティと自由を大事にしながら、伝統や家族を重んじて、かつ徹底的な合理主義にあることは学ぶ点もあった。有馬のペリエ、ルメールはダメだったが、まだ追いかけてみよう。C'est la vie.セラヴィ、それが人生だという諦観も奥深い。そしてその本の冒頭にある、「フランス好きのフランス人嫌いという言葉があるが、日本嫌いの日本人好きがあってもいいと思う」という記述は、それを「大阪嫌いの大阪人好きがあっても」と置き換えてみる事もできようか?車で道は譲らない、レジで平気で割り込む、共同社会としてはちょっと?な面もあるけども、一人一人は?って比較文化論的な見方もあろうかと思った。
 年末はテレビの特番も多かったが、城山三郎は今年逝去したけども『旗を降るな、旗を下げよ』と、戦中ラウドスピーカーによってかきたてられたという経験から、企業人も同じでないかと高度成長期時代から書いて来たという経緯を知る。正月は男子の本懐を読んでみよう。
 今年も個人日記の徒然に付き合い頂き有難うございました。良いお年を。okane
  1. 2007/12/31(月) 23:07:59|
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まきふん公園(ホームレス中学生)

 今年は歯科インプラントの治療をしていて、その歯科の真ん前にディリーカナートがあった。確か、田村裕氏の住んでいた公園はその辺りのだったと想い出して、ちょっと探訪してみた。下の画像の左から、デイリーカナートの門をくぐって、すぐに道を右に曲がると幼稚園があり、その奥にけったいな格好をしたそのものが見える。当時とは色は青く塗り替えられているのだが。ループした滑り台の上の部分が屋根の様になっているが、所詮は雨水も流れてくる。滑り台の勾配の右の方が寝ていた部分だと思われ。しかし中学生が1ヶ月もこんな所に寝て、草やダンボールを食べていたとは。人間の生命力は凄いと感心する。もともとはこの辺りは閑静で高級そうな建物も多いし、隣の幼稚園も人気があって、環境の良いホームレスだったと思う。
 この所、柳美里氏(芥川賞作家)の「水辺のゆりかご」と、この田村氏の「ホームレス中学生」という、家庭崩壊ものを続けて二冊読んだ。前者は出張時にモノレール文庫で借り、後者は娘が買ったもので、たまたまだったのだが。前者が内に向いて刺さる様な痛さがあるのに対して、後者は本人は大変なのに何だか明るい。私自身は人に対する姿勢としては後者の方が良いと思った。これは文芸評価の問題とは別の話なんだけど。makihun2
  1. 2007/12/16(日) 11:55:51|
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海と毒薬

 この休みに「海と毒薬」を読んだ。高校の娘が、課題研究で読んでいたらしいものが、書棚にあり、暇に任せてふと手にとった。事件自体は、人体実験という何とも厳しいモチーフにあるが、コリアン先生は11歳で洗礼を受け、ベースにあるのは事件性ではなくて、例えば「罪と罰」というか、社会的に罰さられることがなくとも、良心の呵責としての罪はないのかという主題かと。確かにB29が博多の街を焼き尽くし、多くの人命が失われていった時に、その捕虜の人方には可哀想だが、もう世の中自体が常軌を逸脱して狂っていたという事もあるのでしょうね。それにしては、今の平和を有難いと思う。
 ううん、考えさせられる。でも、本当に平和なの?秋田の事件をみても、なんなのこれはと思う。そして、そういうおかしな事件にも麻痺してきていますね。ネットで辿っていたら、忘れていた88年の綾瀬と名古屋のひどい事件の記事を拾って来ました。少年法との兼ね合いもあるし、犯人達はそろそろ刑務所から出てくる頃か?なんともねぇ。私は、自分の子供がこんな罪を犯したら、司法による以前に、親として自分の命とも引き換えにでも、親にしか出来ない最大の罰を与えるでしょうね。読んでいると、胸が痛いですね。
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/lynch.htm
  1. 2006/06/11(日) 20:15:01|
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雨の図書館

 久々に、図書館で調べ物をしながら勉強する時間を少し。別に学究肌ではないが机に座り本が一杯あって、ホッとする。放電しっ放なしでは身も心も頭もやられてしまう。
 画像は雨の阪大生命科学図書館、ちょっと御洒落。一般市民も入れます。阪大図書館

  1. 2006/02/20(月) 19:36:06|
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東京タワー

 連休2日目は本を読んだ。嫁がうるうる読み終えた「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
 私は意外にうるうるはしなかったけども、色々とぐるぐる思うことはあった。昭和6年生まれというオカンは私の母親と同い年、自分も母の仕送りで大学まで出してもらった。私は就職はしたものの酒は飲み倒して、結婚した時にも貯金はゼロ、私もいつも友達を家に連れて来て酒盛りをしていた。そしてずっと青い鳥よりも火の鳥を探して来たなぁ。 
 地方から出てきた人間が東京で暮らすということ、私は東京タワーは中学校の修学旅行で行き、二度目は東京に転勤になって暫くして東京の景色を眺めるために行った。確かにタワーの足許に墓地が見えたのを覚えている。
 やはりガンで亡くなる闘病のくだり、オカンが「死にゃあぇぇ...」と点滴針を抜く場面には、昨年、ガンで急逝した身近な二人、大学の友人Hと、中州の高木ママのことがだぶりました。苦しかっただろうね。
 こんな結局は母親を亡くしたという個人の話に何の意味があるのかという人もいるみたいだが、親子の情をストレートに書いたカタルシス、オカンに書いたレクイエムだと思う。
 リリー・フランキーさんのホームページはこちらから
 
  1. 2006/01/08(日) 23:35:13|
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